テイカーが求める自己犠牲
テイカーは、良心的な人をターゲットに定めて、その人に自己犠牲を求めることで、テイカー自身の利益を最大化しようとします。つまり、ギバーがテイカーに関わると大損をするので、テイカーに全く関わらないというスタンスが必要になっていくのです。
ギバーがテイカーにお金・時間を吸い取られていくと、ギバーはどんどん貧しくなっていきます。そのため、多くの人は「吸い取られるだけの人にギブしない」という選択を行っていきます。個人であっても、テイカーの破壊力を持った友人関係は、解消していく必要があるでしょう。
テイカーを見抜く方法
テイカーの特徴としては、「人を助けようとするのではなくて、コントロールしようとする」ことがあります。相手のサポートをしてギブを与えるのではなくて、口先だけで相手を動かして自分の利益にしようとしているのです。このような人に注意して、なるべく関わらないようにすることが大切になります。
口先だけではなくて、実際に「相手のためになる行動をしてくれるかどうか」は、ギバーであるかテイカーであるかを見極める重要なポイントであると言えるでしょう。自分の時間・労力をテイカーに吸い上げられるために注ぎ込むのではなくて、大きなギブを行って社会全体の貢献(要はビジネス)に使うことに時間・お金の資源を集中させるのです。
テイカーがギバーに近づく
テイカーは、ギバーを見抜く能力が高くて、ギバーを見つけると寄り付いてきます。自分から近づいてきて、何かを貰おうとするのです。テイカーは、自分から積極的に与えようとしないので、長期的に見ると周囲からどんどん友達が去っていくことで孤立して、人生自体がうまくいかなくなっていきます。
テイカーは、周囲に与えるそぶりを見せながらも、実際には何も与える気はありません。そのため、テイカーといると損ばかりさせられてしまうことになるのです。テイカーだと思う場合には、距離をおくことがベストな選択肢となります。
与える人どうしで幸せに近づく
与える人どうしで、幸福な人間と繋がりをもつことができれば、自分自身も幸福に近づいていくことができます。周囲を幸せにすることで、自分自身も幸せになるような、そんな「幸福の循環」を目指していく必要があるのです。
ギバーは、様々なものを与える事ができるので、自分に関わる人を幸せにすることができるのです。そういうギバーのもとには、多くの人がどんどん集まってくることになります。逆にテイカーは、自分に関わる人に損ばかりさせてしまいます。
組織の生産性から考える
組織の運営をしていく時は、ギバーが多い組織が成功していくのに対して、テイカーが多い組織が崩壊していきます。1人の女性が組織に悪影響を及ぼすだけで、その組織のチームが崩壊に向かう事があるほどです。それほど、テイカーのマイナス破壊力が極めて大きいと言えるでしょう。少数のテイカーが組織を破壊します。
チームのリーダーは、組織の生産性を上げるために「テイカーを排除していく」必要があります。テイカーを排除しなければ、組織がテイカーばかりで溢れかえることになり、組織崩壊に向かからです。テイカーを排除することで、ギバーが活躍できる場所が形成されていきます。組織にとってテイカーは、ギバーの数倍の悪影響があります。
ギブ&テイクの考え方
ギブ&テイクは、表面的なところで決まることではありません。例えば、男性が女性よりも多くお金を払うのは、世間的に「あり」と評価されて普通のことでしょう。背景としては、一般的に男性の収入が女性より多いからであり、男性が多めに支払うのは、ギブというより、女性に対するお礼の意味があります。
同じように年齢が高い人が年齢が低い人に対してお金を支払うことも、ギブというよりは、若い人に対する応援の意味になります。つまり、お金を多く出すことを続けたからといって、損をしたと感じるべきではない場合もあるということです。