充実した日々を過ごしていると、それだけで自分の人生が楽しいので、キラキラと輝いて何をやってもうまくいくようになります。日頃から楽しい生活をしている人は、アイドルに目を奪われることもありません。自分の生活がつまらないと感じていたり、自己肯定感・自己評価が低い人は、アイドルにハマりやすい傾向があります。
アイドルを追いかける日々は、年齢を重ねるに従って深刻度を増していく事になります。年齢が高くなるに従って、現実に向き合う事が求められるようになっていくからです。
刺激のない生活
会社員として、与えられた仕事をこなしているような毎日では、自分の人生がつまらなく感じてしまいます。そのようなつまらない生活の中で、アイドルが輝いて見えるようになるのです。毎日が充実しており、楽しい生活をしている人は、アイドルに過度にはまり込むこともありません。
アイドルに過度にはまり込んでいるということは、「自分の生活が充実していません」と暴露しているようなものです。アイドルが趣味になっているという事は、全く赤の他人に気が集中している状況にあり、自分の活力を奪われて貧困になっていく状態にあります。アイドルに熱中するあまり、周囲の友達からも気力を吸い取る人になってしまいかねず、友達が離れていってしまいます。
現実の異性に興味を失う
アイドル依存で最も危険なことは、現実の異性から全く興味を失ってしまうことです。アイドルの男性に恋をしている状況に陥り、それを理想化する事で、目の前にいる男性たちに興味が沸かなくなってしまうのです。周囲の男性に全く興味がなくなり、彼氏ができなくなったり、アイドル以外の異性に対してドキドキを感じなくなったりします。
現実の異性は、アイドルのような恰好をしている訳でもないですし、自分の思い通りに動いてくれる訳ではありません。世間から相手にされないブサイクの男性・女性であれば、なおさら理想のアイドルを追いかけることで、自分がアイドルと付き合っている感覚がやめられないのです。
脳内で恋人を作り出している
アイドルを好きという気持ちは、脳内で恋人を作り出して「自分の恋人」と思い込んでしまいます。アイドルに本気ではまり込んでいる人は、アイドルがまるで「自分の恋人であるかのように」友達にアイドルを紹介します。実際には、アイドルと会ったこともないにも関わらず、恋人気分になっているのです。
アイドルに対して、何でも知りたいと思ってメディアを通じて接触を繰り返すことになり、友達ともアイドルの話題で盛り上がります。自分がアイドルを評価する側であり続けて、自分が評価されることはないので気持ちも気楽です。
現実の恋愛において負けている
本来、恋愛で輝くためには、自分が頑張る事で「異性から追いかけられる人間」を目指さないといけないのに、誰かを追いかけている時点で恋愛において大負けしている状態です。いくらアイドルに夢中になっても、アイドルと付き合える可能性はありません。アイドルを追いかけることで、現実社会の恋愛に使うべきお金・時間を浪費していることになります。
自分の恋愛レベル、恋愛経験が少ないままに年齢を重ねるなどして、自分を客観的に見つめる機会を喪失してしまいます。
メディアが作り出す洗脳
アイドルというのは、アイドルのプロデューサーがメディアを通じて作り出すイメージです。人間というのは、何度も目にするものに好意を抱く傾向(単純接触効果)があるので、メディアを通じて何度もアイドルに接触していると、それだけで特定のアイドルに好意を抱く結果になるのです。
アイドルにコントロールされた状況になると、アイドルが出演したテレビ番組をチェックしたり、CMをチェックするなどして広告に過度に影響されるようになっていきます。例えば、お酒が好きでもなかったのに、お酒を好きになったりと、アイドルが出演する広告に自分の人生まで無意識にコントロールされていくことになりかねません。
アイドルを追いかける友達ができる
アイドルを一緒に追いかけている友達がいると、友達同士で楽しめるということもあるでしょう。友達同士でアイドルを追いかけているので安心感を得る事ができます。しかし、実際に集っているのは、『恋愛の負け組』であるので、その恋愛レベルが非常に低いまま、自分の恋愛レベルも上がらなくなってしまいます。
アイドルを一緒に追いかける友達ができる事で、アイドルに対する投資も過熱していくことになり、ますますアイドルから抜け出せなくなります。
時間とお金を浪費する
アイドルにはまり込む事で、本人は「浪費した」と思い込んでいませんが、大事な時間とお金が確実になくなります。問題になるのは、それが完全に一種の娯楽としての消費=浪費になるということで、いくら消費を行っても自分の稼ぐ力に結びつかないことです。