周囲からの信頼を得られない
周囲がやりたがらないところを苦労してやるからこそ、信用が身につくことになるのです。周囲がやりたがらない仕事を苦労して引き受けるような人は、それだけで周囲から実力を認められていくようになります。さらに、周囲の人と交流も増えるので、どんどん信頼関係を構築することができます。
いいとこ取りをしていると、最初のうちは成功するかもしれませんが、そのうち「この人は信用できない人だ」と思われるようになっていきます。周囲に信頼されない人は、居場所を確保するのが難しくなるので、そのコミュニティに居ることが難しくなってしまうのです。いくら良い立ち回りをしようとしても、周囲の人にはバレているものです。
信用を失うと取り戻すのは困難
信用を失墜してしまうと、同じコミュニティで信頼を回復するのは難しいと考えたほうが良いでしょう。コミュニティを改める(職場であれば転職するなど)必要があります。ただ、どこに行っても「いいとこ取り」だけをしようとする人は、どこに行っても信用されない傾向があります。社会的にコミュニティの中で信用されなければ、そのコミュニティで存在感を示すことができません。つまり、誰からも相手にされないということです。
実力を身につけることができない
自分が誰かに頼ってばかりでは、自分の実力を何も伸ばすことができません。自分自身で日頃から考えて、努力してこそ結果が得られるのです。人間の実力は、少しずつしか伸ばすことができないものです。子供の時は、周囲の大人がやり方をおしえてくれたり、実力を伸ばすように教育してくれたりするものですが、大人になったら方向性を自分で考える必要がでてきます。そして、その自覚がなければ、自分の実力を伸ばしていくことができないのです。
大人になっても「いいとこ取り」をしようとする人は、実力が全く伸びていくことができません。大人らしく「自分がすきなこと」を見つけて突き進むことができれば、それで人生が良い方向に向かうことは間違いないでしょう。
口で人を動かそうとする
いいとこ取りしようとする人は、口先で人を動かそうとする傾向があります。何か苦労することは、人に押し付けて得しようと考えるのです。周囲にお世話をしたくなるような人は、いいとこ取りをする人に搾取されやすい性格であると言えるでしょう。口先で人を動かそうとする人は、相手の力を自分のために取り込みたいと考えている人です。人を動かして、自分のメリットにしたいと思っているのです。
例えば、何か飲み会などをやりたい時には、提案ばかりして幹事をいっこうに引き受けようとしないのです。ただし、口先だけで人を動かそうとする人は、自分が動かないので何も成長することができません。例えば、夫にいつも運転させている妻は、運転スキルなど上達する訳もありません。
いいとこ取りさせない仕組みがある
世の中では、いいとこ取りする人は嫌われる傾向があります。そのため、いいとこ取りをさせない工夫が随所にでてきます。例えば、スキーサークルであれば、「スキーを年に10回以上は行く中級者』と限定すれば、それだけで出会いを目的にした人は参加できなくなります。このように条件を厳しく設定すれば、いいとこ取りだけしたい人は参加しなくなります。
自分で何も努力せず、相手の労力を使おうとする自体に無理があるのです。自分が努力しなければ、コントロール権を相手に委ねてしまっているのと同じことです。
相手の立場になって考えられない
物事のいいとこ取りしようとする人は、『相手の立場になって物事を考える』ことができません。自分のことしか考えられない人は、相手から嫌われてしまうのも当然です。相手の立場になって物事を考えるには、接客業などの経験もあった方が良いでしょう。また、視野が広がるほど相手の立場になって物事を考えることができるようになるかもしれません。
成功するには周囲の援助が必要
何事を成すにも1人の力では限界があり、周囲の援助が必要になります。いざとなった時に周囲が助けてくれるのは、日頃から自分が周囲の面倒を見ているからです。誰もいいとこ取りばかりしている人の役に立ちたいと思わないのです。