笑顔の訓練などをすると言っても、歯並びが悪かったりすると、歯並びをコンプレックスに笑いが出てこなかったり、そもそも歯並び・骨格で笑顔を作りづらくなってしまう可能性があります。大人になってからも、矯正治療は健康に欠かすことができないと言えるでしょう。
若いうちはあまり深刻な問題はない
20代ぐらいまでは、歯科矯正を行わなくても、それほど深刻な影響が出てくることはありません。「見た目が少し悪い」ぐらいでいいのです。それが30代になってくると、歯並びが悪いことで、見た目だけではなくて、健康面でも影響が出てくることになります。
歯並びが悪いというだけで、歯磨きが極めて困難になり、歯磨きにかなりの時間をかけても、磨き残しが増えるようになってきます。磨き残しが増えることで、歯周病になりやすくなります。歯周病になると、口臭ばかりでなく、歯を早期に失うリスクが高くなります。歯並びが悪い人は、虫歯にも歯周病にもなりやすくなります。
お金をかけてもリターンは大きい
矯正治療は、100万円以上の費用がかかり、費用負担が大きいことで知られています。そこまでのお金をかけて矯正治療する人がいる背景には、矯正治療を行うことで、歯並びを改善しておけば、「歯周病になるリスクを大幅に低下させることができる」ということです。
歯並びが悪いことは、どうしても磨き残しができるので、歯周病のリスクが大幅に高まることを意味しています。大人で歯周病が進行していくと、もともと悪かった歯並びがどんどん崩れていくことになります。
歯周病が進行してからでは遅い
歯並びが悪い人の多くは、歯周病をどうしても防ぐことができず、歯周病が進行して歯を失ってしまうことになります。人間の美容・健康にとって歯はとても大切なものですので、歯が崩壊することによって食べ物が上手に噛めなかったりすると、結果として寿命を大きく縮めてしまうことになります。
20代のうちに歯周病を放置した場合、40代ぐらいになって口の中が悲惨なことになることが知られています。重度の歯周病になると、抜歯する羽目になり、インプラントなどにした場合に高額の費用がかかることになります。歯周病を早めに治療して、歯並びが悪い場合には、矯正治療も合わせて行うのが良いと言えるでしょう。
歯茎の状態が特に大切になる
歯を失う多くの原因は、虫歯ではなくて、歯周病の方にあります。歯茎が炎症を起こすことで、骨が溶けてしまって、歯を支える骨がなくなって歯がグラグラしてくるのです。歯がグラグラしてくると、最先端の再生医療を使ったとしても、長期的に抜歯を防ぐことが難しいとされています。
歯茎の状態が良ければ、歯を失ってもインプラントを挿入することで、それまでの自分の歯と同じような機能を期待することも可能です。しかし、歯茎の状態が悪ければ、インプラントという選択肢も難しくなり、見た目も良くない状況に陥ってしまいます。
