
ギバーの周りにテイカーばかりでは、ギバーの与えるものが全てテイカーに持っていかれてしまうことになります。ギバーのパフォーマンスが落ちるのは、ギバーが「無償奉仕すべきである」という洗脳状態に陥っているからです。能力が高いのに、お金を稼ぐ方向に向かわず、ボランティアしてしまう人は、パフォーマンスが低いギバーになってしまいます。
感情・時間・人間関係という資源
お金の資源は見やすいですが、それ以外の感情・時間・人間関係を奪い取ろうとしてきます。テイカーと関われば関わるほど、自分の労力がどんどん奪い取られることになるので、テイカーと関わらないことが大切になるということです。
あまり相手に与えることを重視しすぎると、自分自身が疲弊してしまいます。そこで、与える相手、与えない相手を見抜く必要性が出てくるのです。自己犠牲を伴う相手には、与えないことが大切になります。
長期的に見るとギバーが成功する
長期的に見ていくと、継続的な関係を重視した方が仕事がうまく回るようになっていきます。人間関係も同じで、継続的に続く人間関係からは、多くの利益を得る事ができるのです。自分が得をすると思えば、多くの人は近くに寄っていこうという気になるはずです。
自分がギバーと関わりを持ちたいのであれば、先ず自分がギバーになることです。ギバーにならなければ、人間が離れていくので、ギバーである必要がある訳です。問題は、そのギバーとしてのあり方で、誰にでもギバーになってはいけないということです。
自己犠牲を伴うギバーは続かない
自分が損をして、相手に与えようとしてしまうと、そのことで「自滅」を招くことになってしまいます。顧客に大サービスをしてばかりいると、顧客は喜ぶかもしれませんが、継続的にビジネスを行う事はできなくなってしまいます。つまり、ギバーは『自己犠牲を伴わない範囲で振舞う』事が大切になるということです。
例えば、社会人サークルの運営などで、自分の時間を削ってまでやる必要はないということです。自分の負担にならない範囲で相手のサポートを行うことが有効であるとされています。ホームレスの人に自分の財産を分け当たるのは美談ですが、自分の将来の生活が破綻するようでは困るわけです。
自己犠牲を伴うギバーの例
残業代がでないのに「サービス残業」をしてしまうのは、自己犠牲のギバーになります。そのサービス残業の結果、体を壊して働けなくなったりすることがあります。経済が大きく成長している時には、サービス残業をしても収入がどんどん伸びていく可能性がありましたが、今の日本はそんな状況にはありません。
ギバーが自己犠牲を伴った場合には、ギバーが病気になって家族が看病しなければいけなくなるなど、身近な人に迷惑がかかることもあります。ギバーは、自分が出来ること以上のことを引き受けて、自己犠牲で自滅する人も多いのです。「やりがい搾取」などもその典型となります。
ギバーは相手の利益で行動する
ギバーがお願いしないのは、相手が望むことを提供したいと考えているからです。ギバーは、相手がどうすれば得をするかを考えて行動する傾向があり、それが相手にも好まれます。
ギバーで失敗してもいい理由
ギバーとして相手に与えすぎて失敗したとしても、相手に与えることから「学べること」が存在します。例えば、旅行プランを作ってあげるのをやってあげれば、それを作らなかった人より自分が学ぶことができるのです。ギバーは、自分が学び続けることができるメリットがあります。
ギバーでいることは、成功をつかむチャンスも巡ってくる可能性があります。
お互いに得する方法を考える
お互いにどうすれば得するか?を考えるのが最も良い方法と言えるでしょう。相手がどうしたら得するか?相手がどうしたら納得してくれるか?ということを真剣に考えます。自己犠牲を伴った場合には、長期的に見ていくと失敗していくことになります。もしくは、燃え尽き症候群になったり、自分の財産を失ったりしてしまいます。
お互いに得ができない関係の場合、ギバーは与えることを行いません。あくまで、お互いに得をしていく可能性がある状況に対してギブを行うということです。自滅してまでギブを行うと、本当に誰かを助けたい時に、誰も助けられなくなってしまうからです。
企業にコミットしないテイカー
企業に長期的にコミットせず、短期で去る存在は、明らかにテイカーであると言えるでしょう。例えば、短期の派遣社員などは、企業の利益を考慮するモチベーションなど生まれるはずもなく、自分の利益を追求しようとするのは当然です。自己犠牲してまで、相手の組織のために働いても何の得にもならないからです。組織の中で「この組織がどうなっても知ったことではない」と考える人が多いほど、組織は崩壊に向かいます。
組織がきちんと存続していくためには、組織に対してコミットメントがきちんとしている人を増やす必要があります。
口先で人を動かそうとするテイカー
テイカーは、口先だけで人を動かそうとします。つまり、誰かに口先で行動させて、その果実だけを自分が得ようとするのです。自分が何もしないのに口だけ偉そうにしている人には、注意する必要があります。
テイカーが多いと悪い方向に向かう
組織にテイカーが多いと、組織は崩壊に向かっていきます。組織に貢献しなくてもいいので、組織に対して損失を与える人たちには、組織から辞めて頂かないといけないでしょう。テイカーは、自分自身が正しいと主張して、強気で独断的な話し方をします。
テイカーが多いと、組織としては生産を行うことができなくなり、どんどん衰退してしまいます。そこで、テイカーを排除することが必要になってくるということです。テイカーは、自分では何も生産活動を行わず、オイシイところだけを取ろうとしていきます。
全体のパイを拡大させる
全体の利益を増やして、自分も得をするようにして、相手も得をするようにしていけば、ビジネスの事業が拡大していくことになります。簡単に言えば、「自分だけ利益を確保しよう」としている人からは、人は遠ざかるということでもあります。
パイをどんどん増やして、チャンスを人々に与えなければ、組織は継続することができないのです。マーケットをどんどん造り出せる人がギバーとして組織を拡大していく事が可能なのです。日本経済は、パイの拡大がない中で利益の奪い合いになっているので、成功するギバーでいることが難しい状況になっていることは事実です。
若ければテイカーでも良い
若ければ、若いほど、社会的に「テイカーでも仕方ない」と言えるでしょう。子供たちに対して、「君たちはテイカーだ」と要求する人はいません。子供たちは、社会から受け取るものが多ければ、それだけ成長する力があるからです。それが、中高年になってテイカーだけになってしまうと困ります。
年齢が高いテイカーほど扱いにくい人たちはいないのです。年齢が高くなったら、ギバーが当然として求められるようになっていきます。